スイカを半分に切るための包丁と研ぎ方

スイカを半分に切るための包丁と研ぎ方

スイカを真半分に切ろうすると、どちらかが大きくなる場合がないでしょうか?スイカに限らずキャベツや白菜、大根でも玉ねぎでも同じです。真半分に切ろうとしても、必ずどちらかが大きくなって、上手く切れない事が有ります。
牛刀などで何枚か重ねたサンドイッチのミミを切る場合も同じです。ミミだけを切りたいのに、下の方に切り下ろすと斜めになってしまって、下に行くほど厚くなってしまいます。

これらを腕のせいにしていませんか?これらは決して腕のせいではなく、包丁のせいなのです。

包丁には菜切包丁と言う種類があって、この菜切包丁を、使えばスイカやキャベツや玉ねぎでも均等に切れるのです。菜切り包丁は研ぎ角が左右とも同じ角度で、同じ分量で研いであります。つまり右側が50%、左側が50%で同じ角度で刃付けをするのです。そのため食材に包丁を入れたときに左右の圧力が均等のため、真直ぐ包丁が進む(下りる)わけです。そのため菜切り包丁は右利き、左利きがありません。

5対5の刃付けがしてある包丁は菜切り包丁だけではありません。三徳割込包丁も5対5の刃付けがしてあります。これは本来、製造方法に起因しています。菜切り包丁は地金の真ん中を少し切って、その中に鋼を入れて打ちだしをします。そのため割込み包丁と言います。本来割込包丁と言うものはすべて5対5の刃付けがしてありますが近年は割込包丁でも牛刀の刃付けがしてあるものも出ています。牛刀の刃付けは7対3程度の刃付けになっています。これはメーカーによって違います。購入時によく確認の上、刃付けの角度を知った上で使って欲しいと思います。

上記の画像はスイカ包丁です。スイカ包丁は刃渡りが360mmていどあるのですが、長いために刃が曲がりやすいのです。切れ味を求めるなら刃は薄い方がよいのですが、曲がりやすい。刃が曲がると(刃が波を打っている状態)いくら研いでも曲がっている部分にへこみが出来たり、うまく研げないものです。
曲がりをなくそうと思うと刃の厚みがある包丁になります。そうすると、厚い刃が食材に入るときの抵抗感が増し、切れにくいとか切れが重いと感じるかもわかりません。

割込みの構造

割込みの構造

キャベツを細く切るための包丁選びと研ぎ方はこちら

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