万能ハサミは万能ではない

万能ハサミは実は万能ではない

ハサミ(鋏)は大きく分けて下記の物があります。ハサミは包丁と同じように用途と使い方で色々な物があります。この部類に入らないハサミが万能ハサミです。万能ハサミは何にでも良いと言う意味で名付けられたのですが、裏を返せば何にでも合わない!と言う事です。ハサミはそれぞれの用途に合わせて、構造、刃の角度、形状が違います。 概ね柔らか物を切るためのハサミ(1、2番下記表示)。固い物を切るためのハサミ(5、6番)。その中間に位置するハサミ(3、4番)です。たとえば布用の裁ち鋏で紙を切ると、たちまち布が切れなくなります。同じように調理ハサミで木を切るとビニール袋などは即座にきれなくなります。木ハサミでブリキ板を切ると今度は木や枝はすぐに切れなくなります。逆に木や花ハサミで生地が切れるかと言うと切れません。これは構造や刃角が違うためです。

ですから万能ハサミで全ての素材は切れません。

実際には2、3番(下記表示)が切れる物、とか5、6番が切れると言う物が多いようです。しかしながら、前述した通り、固い物を切るとそれより柔らかい物は切れなくなるのです。すなわち刃が摩耗して能力が落ちるからです。
つまり、万能ハサミとはセールストークで実際には硬い物を切る用、とか柔らかい物を切る用とか分類されています。

バカとハサミは使いよう!とはいうものの、用途が変われば使えないのがハサミです。

では専用として販売されていない用途、たとえばビニールホースを切る用、歯ブラシの毛を切る用、魚網の網(糸)を切る用、などは専用のハサミは製造されていません。やむなく販売されているハサミで最も切りやすく、使い勝手の良い物を使用されています。
使用目的に合わせた構造のハサミを選べば良いのですが、実際には切って見ないとわからない場合はほとんどです。万能ハサミを否定するつもりはありませんが、どう言う物が切れるかと言う用途を明記しないと、何でも切れると勘違いをされる人が多いと思います。

ハサミの種類   下に行くほど硬い物を切るハサミです。

1、髪の毛用ハサミ    シザーズ、スキハサミ、手術用ハサミ

2、糸や布用ハサミ    裁ちハサミ(ラシャ切)、にぎりハサミ

3、事務用ハサミ

4、調理用ハサミ

5、木、枝、草花用のハサミ  木ハサミ、花ハサミ、剪定ハサミ、刈込ハサミ

6、金物用ハサミ    ブリキ切り、波板切り、電線切り

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