印刀の研ぎ方の極意は、刃と角が形成する90度の完璧な角度を実現することにあります。正確な角度で彫刻するためには、研ぎ技術が極めて重要で、本記事ではそのための具体的なステップと注意点を紹介します。
印刀は角を使って彫る場合が多いので、角の部分が摩耗してへってしまったり、研ぎ方が悪いと角がきっちり出ない場合があります。
もくじ
研ぎ方
- 刃先を荒研に90度にあて、まっすぐそして、角が90度になるよう、刃先を落とす
- 最初に刃がついていた角度に合わせて研ぐ、途中、逆の面と交互に研ぐ
- カエリがでれば中研、仕上げと研ぎます
角度は両面とも同じ角度が原則ですが、希望により、変えても良いです。研ぎ面は真っ平らで、1枚刃に研ぎます。
研ぐ上での注意点
- 砥石は3種類(荒砥、中砥石、仕上げ)とも真っ平らに面直しをしておくこと
- 上下運転をしながら、研ぐ場所をずらせてゆくこと(砥石の同じ場所で研がない)。
こうすることで、90度の角が作られるのです