出刃包丁などの鋼の包丁は少し使わないでいるとすぐにサビが出ます。サビも程度によるのですが、画像のような感じですと十分に綺麗になります。表面のサビなら、ご家庭でも十分に取れます。これよりひどくなりますと、サビが鋼のの奥に侵攻して、場所によっては使用できないという事にもなります。
用意する物
■サンドペーパー#100
■サンドペーパー#1000
■ワインのコルク
■サンドペーパーを巻き付ける土台(画像は大型サビトールですが木でも結構です)
■台になるような物(木が良い)
注意:この解説はサビを取る方法で、刃の研ぎとは関係がありません。サビをとった上で、通常の研ぎを行なって下さい。
1、包丁の付け根部分のサビを取ります。
サビトールにサンドペーパーの#100を巻き付け、付け根部分のサビををおとします。付け根の境のところは不要な包丁の刃とか、下敷などにサンドペーパーを巻きこすり落として下さい。次にサンドペーパーを#1000に変え、同じようにこすり、#100でできたキズをきれいにします。
2、次に本体です。サンドペーパー#100を巻いたハンドルで上下にこすります。
サビの程度で違いますが、100往復程度動かせばきれいになります。100往復は1分程度です。また、サビの程度やキズの程度で判断して下さい。
2、サンドペーパーを#1000に変え、同様に上下に100程度往復して下さい。この回数も多いほど表面がきれいになります。画像は100往復ですが、うっすら反射してきました。さらに#1500、#2000と細かい物に変えて行けば、鏡面に近づきます。表面のサビや小傷は取れてきれいな状態です。
サビがない状態なら#1000〜#2000くらいで日々にこすれば、鏡面に近い状態になります。
3、2の#1000のサンドペーパーで、これだけでも良いのですが、表面に磨きをかける意味で、コルクで磨くのも有効です。
4、この後は新聞に巻いて保管して下さい。サビ止めケースに入れるのも、手軽で良いです。この包丁もなるべく高い位置の引き出しに入れておくと、さらにサビにくくなります。これは低い位置ほど湿気が多いためです。