オールステンレス包丁の選び方、使い方、お手入れ方法

オールステンレス包丁は刃の部分と共にハンドル部分もステンレスでできている包丁です。全てがステンレス製ですので、木製ハンドルに比べて、木製部分の劣化や腐食が少ないため、衛生的です。食材などが付着する部分が少なく、食品を扱う所も多く推奨しています。

オールステンレスだから衛生的には優れていますが、切れ味は別の話になります。つまり、刃とハンドルはステンレスですが、別の種類のステンレスです。切れ味は刃部にどう言う素材を使用しているかによります。

各メーカーともオールステンレスを製造しているところは多いですが、おおむね、1種類程度です。一定のニーズがあるので出さない(製造しない)訳にはいかないと言うのが現状です。オールステンレス包丁の多くは上質鋼(2A鋼、モリブデン鋼など)を使っている場合が多いので、あとは柄の作り、つまり、太さやデザインで選ぶと言うことになります。

安価なものはそれなりの材質ですので上質とは言えないものもあります。価格はグレードの目安です。ゆとりがあれば良いものに越したことはありません。

オールステンレス包丁は他ハンドルに比べて衛生面や耐熱性に優れていることから、食洗機OKと謳っている所も多いのですが、ブレードに関しましては他の包丁と同じく、食洗機はよろしくないです。急激な温度変化でブレード内のにサビを誘発する場合が多いのです。また、食洗機の庫内はステンレスの受皿などが多く、包丁のブレードと直接接触すると金属間の分子移動が誘発され、サビや、刃カケを誘発する場合が多いです。

ステンレス包丁のハンドルは色々デザインされているものが多いのです。フラットな物から凝った凹凸があるものまで様々ですが、凝ったものほど価格が上がります。凹凸があるのはデザインと共に握った時の温度、つまり冷たさを緩和するためです。夏は良いのですが、冬場の寒い時期、ハンドルがフラットなら、握るのが嫌になる程、大変冷たく感じるのです。これに比べ、凹凸があるとかなり温かみが違います。

ところが、ハンドルの凹凸はその凹みに食材のカスや汚れが溜まりやすく、取りにくいのが現実です。ハンドル部分は水洗い程度で済ます人が多く、長年の使用で汚れが溜まっている場合が多いです。この場合有効なのがワイヤーブラシです。ホームセンタでは¥300程度で売られています。そのままブラシでこすれば、汚れは簡単に落ちます。月に一度はブラッシングしたいものです。ワイヤーブラシを買うまでないわと言う方は歯ブラシの様なブラシでも代用はできますが、効果は弱いので、洗剤をつけて、長めにブラッシングをして下さい。

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