【プロ直伝】包丁のお手入れは「傷とサビの程度」で変えるのが正解!
一般的な包丁のお手入れといえば「中性洗剤で洗って水分を拭き取る」ことですが、実は包丁の傷み具合(状態)によって適切なお手入れ方法は全く異なります。
新品の包丁と、長年使ってサビや傷がついた包丁では、使う道具も手順も変わります。ここでは、刃物研ぎの専門店「研匠 光三郎」が、ご家庭の身近な道具でできる状態別のお手入れ方法をプロの目線で分かりやすく解説します。
状態別:ご家庭でできる包丁のお手入れ・サビ取り方法
1. 新品〜購入直後(水アカ・くすみ対策)

鏡面加工やヘアライン加工など、美術品のように美しい仕上げが施されている新品の包丁は、スポンジの柔らかい面で優しく洗い、タオルで完全に水分を拭き取って保管してください。
しっかり洗って拭き取ったつもりでも、水滴が残っていると「水アカ」がついて白くくすんできます。これをサビと勘違いされる方が多いですが、この水アカ落としに有効なのが「メラミンスポンジ」です。包丁を傷つけることなく水アカだけが落ち、新品の美しい風合いがよみがえります。
2. 購入後2年程度(微細な傷・新品の風合い低下)

大きなキズはないものの「新品のピカピカ感はなくなってきたかな?」と感じる頃(目安:約2年)には、ワインのコルクが活躍します。
コルクに水をつけながら、包丁の側面を優しくこすってみてください。微細な傷に入り込んだ汚れが落ちにくい場合は、砥石の研ぎ汁や、市販のクリームクレンザー(ジフなど)をほんの少し付けてこすると、見違えるように綺麗になります。
3. 購入後3〜4年程度(浅い傷が目立つ場合)

シンクにぶつけたり、自分で研いでついた小傷が目立ってきたら「ナイロンタワシ(キクロンなどの硬いスポンジ面)」や、サビ取り消しゴム(サビトールの細目 #320)が有効です。クレンザーを付けて、まな板の上で上下にこすります。
ナイロンタワシでこする際、刃が数ミリでも浮いていると刃先にタワシが当たり、せっかくの切れ味が落ちてしまいます。さらに、指を切る大ケガに繋がる危険もあります。包丁をまな板にピッタリと押し付け、刃の付近は「峰(背)から刃の外側へ」とタワシを逃がすようにこするのがコツです。
4. 購入後4年以上(深い傷・ガンコなサビ)

全体に傷があり、ところどころ深い傷やサビがある場合は「耐水サンドペーパー(紙やすり)」の出番です。
- 荒削り:#100程度の粗いペーパーを木片やゴムに巻き、傷が消えるまで200回ほど上下にこすります。
- 仕上げ:傷が消えたら、ペーパーを#1000に変えて同じく200回ほどこすります。
- 鏡面仕上げ:さらに#1500〜#2000の細かい目で仕上げると、ピカピカの鏡面に近づきます。
※粗い目(#100)だけで終わらせると、表面の微細な傷に水が溜まり、逆にすぐサビてしまうので必ず細かい目で仕上げてください。
「サビが深すぎる」「刃こぼれ(欠け)がある」とお悩みの方へ
ご家庭の道具では直せない深い傷や欠けは、無理に研ぐと包丁の寿命を縮めてしまいます。研匠 光三郎の「出張研ぎ」「全国宅配研ぎ」にお任せください。プロの技術で新品のような切れ味と美しさを取り戻します。
5. 【おまけ】包丁の付け根(ツバ)のサビ取り裏技

洋包丁など、柄と刃の境目(ツバ)が一体型でない包丁は、ここに汚れや雑菌、サビが溜まりやすくなります。
【汚れが軽い場合】
割り箸の持ち手側をハサミで斜めにカットし、水やクレンザー(ジフ)をつけてこすり落とします。
【サビがひどい場合】
割り箸の先にサンドペーパー(#100のあとに#1000)を巻き付けてこすってください。
自分でのお手入れが難しい・買い替えをご検討の方へ
「自分でお手入れする自信がない」「すでにボロボロで手に負えない…」という場合は、刃物専門のプロにご相談ください。
- プロに修理・研ぎを任せたい方:
全国対応の「宅配包丁研ぎ」や、出張スーパー研ぎをご利用ください。 - 新しく自分に合った包丁をお探しの方:
お手入れがしやすく、プロも愛用する切れ味抜群の「堺孝行包丁」を多数取り扱っております。あなたにピッタリの1本をご提案します。
包丁のお手入れに関するよくある質問(FAQ)
- Q1. 白っぽいくすみ(水アカ)とサビの見分け方は?
- 錆びは赤茶色で、粉っぽい感じです。これに対して水垢は白っぽく、くすんだような曇りがあります。とりあえずメラニンスポンジでこすって見てください。水垢は落ちますが,錆は取れません。メラニンスポンジでやってみて、取れない場合は上記のように研磨剤や砥石、サンドペーパーなどで落とします。




