包丁は食洗機に入れてよいでしょうか?

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包丁にとって食洗機は危険です!

ご家庭や業務厨房に欠かせないのが食洗機です。特に食器の量が多いと本当に助かります。食器と共についつい入れてしまうのが包丁です。食洗機は殺菌、消毒になり、この点では非常に良いのですが、食洗機は70度前後の高温度になりますし、急激な温度変化もあります。そのため、包丁にとっては大きな負担なのです。出刃や柳刃など木のさし包丁包丁は木が割れというのはというのは以前ご紹介しましたが、プラスチック柄やオールステンレス包丁でも危険です。
 包丁の製品紹介には食洗機対応可と言うような表示はよく見受けられます。これは柄の材質が高温に耐える素材です、とかオールステンレスだから大丈夫!と言うように、柄は大丈夫と言う表現です。ところが刃の痛みを保証するといった広告は見かけません。食洗機なので漆器のお椀や木製品がダメのことは皆さんご承知ですが、ステンレスがダメとは思わない物です。ところが実際にはサビを誘発するのです。どこに出るかはわからないのですが、特に刃先とハンドル(柄)との付け根あたりに出やすいようです。画像は刃先全体に細かいカケがびっしりとあります。刃先は厚みが薄くなっているため影響を受けやすく、分子移動も起こりやすく、サビも誘発しやすいのです。こうなると刃先は細かいカケが出ます。付け根部分に起こるのはオールステンレスなどでブレードとハンドルを接合している包丁は接合部分が影響を受けやすいと思われます。この場合は黒い点のような穴ができ、これが裏面まで深く入ってゆく場合もあります。サビの出方は包丁によっても違います。ハンドル部分も劣化します。耐熱処理をしてある柄でも長年食洗機に入れていると徐々に痛みがきます。まして、耐熱処理をしていない包丁は痛みが早く、柄が割れたり、痩せたり、柄がはがれたりします。と言うわけで包丁は食洗機に入れないことをお勧めします。もちろん、衛生上食洗機に入れなければならないところもあります。上記の事をご承知の上で食洗機をご利用いただければと思います

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